私はいま、地域のNPO法人が主催している10人弱のゆるーい英会話教室に参加しています。みなさん、同じ区内の方々ばかり。

レッスンでは、英会話メソッドをこなしていく過程で、自分のことを話す機会が多くあります。その積み重ねでお互いを知ることになります。場合によってはかなりプライベートに踏み込んだ内容にもなりがちです。

でも、そこには笑いが起きます。驚きがあります。新たな気づきがあります。知らなかった知識に触れられます。地域の出来事を知ることができます。お互いに弁えて敬うことができさえすれば大丈夫。

建設中のビルにスーパーが入るらしいよ。あの裏道にこんなスイーツの店があるよ。こないだスキャンダル起こした芸能人の住まいってあそこだったんだね。今度、区で割引商品券を販売するらしいよ。こんなサービスが始まるんだってさ。

あるメンバーがヨーロッパに一人旅に行くんでレッスンを欠席。すると帰国後は尋問の時間、はじめは英語だけどいつしか途中から日本語になって、単なる旅行の報告会。もはや何の時間かわからなくなります。

それでもいい。楽しいんです。ちょっと頭が硬くなって衰え気味の私たちには、これが心地よいのです。こうなると英会話は、単なる方便でしかありません。いいんですね、きっと、それで。

ほぼ同じ方向を向いた、はじめましてのグループのみんななら、自分の過去のことは面白おかしくアレンジして披露すればいい。これまでのしがらみはリセットして、ここからの関係を構築していけばいい。気楽がいい。むかし後悔した人間関係の失敗をここで上書きしちゃえばいいんだよ。

基本は英会話学習だけど、そこにはいろんな学びがあります。独学では決して得られない貴重な学びです。

特に退職した男性が陥りがちな独学で極めてやろうというアレ。悪くはないけど、そこに大声出しての笑いはありますか。違う意見への面倒臭いやりとりはありますか。紆余曲折しての同意形成はありますか。

これって、ちっとも無駄じゃないんだってことは、これまでの人生経験で十分に理解してきたんだもんね。だから、これからだってやってもいいんじゃないかな。

非独学のすすめです。

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carrera

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